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革修理ブログ
2025/06/03
CHANEL-シャネル-マトラッセの染め直し施工
こんにちは
革研究所神戸店です。
本日は
CHANEL-シャネル-
MATELASSE-マトラッセ-
の
施工事例をご紹介させていただきます。
施工写真と共に
マトラッセについても触れていきましょう。
【before】
【after】
シャネルのお鞄の中でも
定番のマトラッセの
染め直し施工です。
マトラッセってなに??
表記は
-MATELASSE-
フランス語で
キルティング素材を意味しています。
表と裏2枚の生地を別の糸で
接合したように織っており、
表と裏が縫い合わされた部分はへこみ、
その他の部分は膨らむ造詣によって
美しい模様が出来上がることから、
日本では「ふくれ織」とも言われているそうです。
本来は、
素材をしっかり固定するための縫い方だったのが、
CHANEL-シャネル-の商品に
活用されることによって、
デザイン性の良さにも注目がされるようになったのだとか。
今では、
CHANEL-シャネル-と聞けばマトラッセが
真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?
実はシャネルでは
キルティング素材が使用されていない
時計やサングラスなどの雑貨もマトラッセとして扱われています。
"ダイヤ型で格子状"のデザインであれば
すべてマトラッセと呼ばれます。
お鞄のイメージが強い方もおおいのではないでしょうか?
私もさいしょはCHANEL-シャネル-の
よくみる"カバン"のことですね!!と思っておりました。
こんなに幅広い商品の通称であったようです。
CHANEL-シャネル-で
マトラッセが誕生したのは
1929年だそうで、そこから現代にいたるまで
ずっと人気が衰えないのは
とてもすごいことですね。
革研究所神戸店でも
これまでありとあらゆる
マトラッセをお直しさせていただいております。
人気の商品というのもうなずけます。
今回おあずかりさせていただいたような
黒色のマトラッセはとくにお持ち込みも多いですが
そもそも…
お鞄自体のサイズ
革の種類
デザイン
それぞれ作られた時代や
デザインチェンジ
新しい商品が年々ふえてきている
こともありひとえにマトラッセといえど
バリエーションが様々です。
【before】
【after】
今回のお持ち込みいただいた様な
持ちやすいサイズ感で、シンプルなデザインは
特に流行りすたりもなく
長く愛用しやすいですよね。
ここもシャネルのマトラッセの強みかと思います。
CHANEL-シャネル-の
人気ショルダーバッグとして
非常に知名度の高く、持っている方も
多いマトラッセですが
実際どんなバッグなの?と
思う方もいますよね。
マトラッセの特徴としては、
-上品でエレガント-
-デイリーユースしやすい-
-普遍的で幅広い年代に受け入れられるデザイン-
の3つが代表的でしょうか。
ひとつめ、
-上品でエレガント-
は言わずもがな
CHANEL-シャネル-という
ブランド自体へそういった
印象を持つ方も多いのではないでしょうか?
これまでの長い歴史の中
ブランド自体が育て上げてきた印象は
世代や商品が変わっても人々のこころに
刻まれていくのですね。
ふたつめ、
-デイリーユースしやすい-
これについては、マトラッセは他の
お鞄と比べても型崩れしずらいという
メリットがあります。
ダイヤ型にステッチを入れたキルティング加工は
見た目のデザイン的な美しさだけではなく、
革の形が型崩れしにくくなるという効果ももたらします。
マトラッセならではの美しさを長く保ちやすいため、
日常的に使いたいお鞄としては
耐久性が高いというのは
これ以上ないメリットではないでしょうか?
更には実用性にも優れており、
フォーマルなシーンでの
スーツやドレスに
合わせることはもちろん
普段着のジーンズやシャツなどにも
馴染んだり、ちょっとしたアクセントになったりと
カジュアルにも使いやすいです。
どのような場面でも頼れる相棒として
女性の美しさを際立たせることができます。
最後の特徴として
-普遍的で幅広い年代に受け入れられるデザイン-
というのがあります。
マトラッセは、
トレンドには左右されにくい
シンプルなデザインでありつつ
エレガントな印象もあわせもっています。
シャネルらしい上品さは、持つ人を選びません。
たくさんのデザインや形のマトラッセが
各時代ごとに作られていますが
どのような時代にもなじみやすいデザインに
作ってあるため
発表から90年以上がたった現在でも
高い人気を誇っています。
また、シンプルであることから
年齢を選ばないデザインであることも
世代を超えて長く使われつ図ける秘訣なのでしょう。
【before】
【after】
こんかいのマトラッセは
内蓋が二重になっているタイプですね。
基本的に染め直しは
表面部分をメインに行っていますが
こういった内側にふたがあるタイプの
デザインであれば、この部分を
染めることも可能です。
開け閉めの部分なので
内側とはいえ使用感が
気になるなとおっしゃられる方も
いらっしゃいます。
どのくらいお直ししたいかなど
事細かに相談して頂けるのも
革研究所 神戸店の強みです。
【before】
【after】
いくら丈夫な性質のお鞄とはいえ
使っていると四つ角や表面のスレが
付いてしまうのは避けられません。
【before】→【after】の
お写真の中でもこの角部分は
特にお直しによる効果が見えやすいのでは
ないでしょうか?
CHANEL-シャネル-では
上質な素材を使用し、
1つ1つのアイテムを
こだわりの職人の手によって、
丁寧に作られています。
そのため
年々、各アイテムのお値段も上がってきています。
マトラッセでは20年前の約10倍程にもなっているようです。
これからもどんどん値上げの一途を
たどると予想されますので、欲しいと思っている方は
早めにお手元にお迎えしたいところですよね。
いま、お手元にこれまでに
購入したマトラッセがある方は
その貴重なアイテムを
できるだけ長く愛用したいと思われるのではないでしょうか?
お手元のアイテムを更に値段が上がって
貴重になったころ販売したいと
考えている方もいらっしゃるかもしれないですね。
どちらにしても
CHANEL-シャネル-で各アイテムに使用されている
革は本革であることがほとんどです。
そのままおうちに置いておくだけでも
日本の気候ではカビが生えてしまったり
色が張り付いて剥がれてしまったというご相談も
日々多く受け付けております。
CHANEL-シャネル-のマトラッセのように
耐久性に優れたお鞄でも保存状況には
どうしても左右されてしまうことはあります。
その場合も、染め直すという選択と
クリーニングやそれに伴って
撥水加工を施すといったことも
革研究所神戸店では可能です。
各アイテムの状態でもお勧めできる
施工は変わりますが、ご自身で愛用し続ける場合には
染め直しやカラーチェンジをすることで
綺麗な状態で使っていただけるように
ご提案することが多いです。
ご両親から譲り受け、これから使っていきたい方や
お色味の好みが変わってしまったけれど
アイテム自体は気に入っている方など
お客様のお悩みも多種多様です。
将来的に販売したいとお考えの方には
クリーニングを行うことで
革の状態をよい状態に保つことを
お勧めしたりすることもあります。
染め直しなどの積極的なお直しは見た目は
綺麗にはなりますが、販売の際にはマイナスに
なってしまう場合もある為です。
お客様自身でもクリーニングを行って頂けるような
アイテムの販売も行っていますよ。
【クリーナー&オイルのセット】
アイテムの素材にあったお手入れのご提案まで
サポートさせていただいています。
どんな事情や状況にせよ一つ一つのアイテムを
より長くお手元で大事にしていただけるように
様々なお手伝いができればと日々施工を
させていただいております。
【before】
【after】
CHANEL-シャネル-では
さまざまな種類の革を使用して
各アイテムを作成しています。
素材によって特徴も様々で、
自分の好みの質感の革を使った
アイテムを見つけたりするのも楽しいですね。
CHANEL-シャネル-の
マトラッセによく使われているのは
【キャビアスキン】
【ラムスキン】
【カーフスキン】
という3種類の革なんだそうです。
それぞれどんな特徴をもった革なのでしょうか?
まずは1つ目
キャビアスキン
画像をよくみていただくと
表面が"つぶつぶ"しているのが
みてとれますでしょうか?
キャビアと付いているのは
この粒粒とした質感からなのだそうです。
キャビアと付いているところから
チョウザメの革を使っているのかと
一瞬思ってしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、もとの革自体は牛革(カーフスキン)。
ただ、元からこんな粒粒した質感の
革な訳ではありません。
カーフレザーを"型押し"加工し、
キャビアのような粒粒とした
凹凸を出しています。
"型押し"とは、
レザーの表面に特殊な型で模様などを付ける
加工のことでこの加工により
独特の風合いを出せるようになります。
キャビアスキンという名前の方が一般的に
出回っていますが近年では
"グレインドカーフスキン"と呼ばれるそうです。
この型押しによって作成された
細かな粒粒は実際に触った時にも
凹凸を感じるくらいしっかりしています。
お手元にアイテムがある方は
再度意識して触ってみたください。
全体的に表面も固い質感になっているので、
外から傷が付きにくい上に型押しの質感により
もし傷が付いてしまっても目立ちにくいです。
加工することによって耐久性のUPにもつながっています。
こういった利点からも日常的に使うバッグとして
選ばれやすくなっています。
適度な硬さがあることにより
マトラッセらしい格子柄のふっくら感も
つぶれることなく美しい形を保つことができます。
お鞄全体も型崩れしにくく、色味も変わりにくいので
経年劣化に強いことも選ばれつづける理由となっていそうです。
こういった加工によってより長く愛用しやすいように
工夫されているんですね。
おおもとの素材が牛革なので重量感もあり、
そこが存在感や高級感の後押しにも。
この加工はカラーリングの見え方にも
影響を与えています。
他メーカーのブラックカラーのバッグでは、
お色味は落ち着いているものの地味に見えてしまったり
華やかさが足りない場合もありますが、
キャビアスキンの生地だと
型押しでできた細かな粒粒が凹凸となって光を反射し
きらきらと輝くので、同じワンカラーでも
華やかにいろんな表情を見せてくれます。
この表情の豊かさによって
フォーマルな場面はもちろんのこと
普段のカジュアルな装いにも
品よくアクセントとなってくれることでしょう。
キャビアスキンは特にCHANEL-シャネル-らしい
生地として有名です。
定番アイテムの財布、ショルダーバッグ、トートバッグなど
様々なアイテムに活用されています。
ザ!!シャネルというアイテムが欲しい場合には
ぜひ選びたい要素のひとつになることでしょう。
ひとめでCHANEL-シャネル-とわかるので最初に持つ
アイテムとしても人気だそうですよ。
ちなみに、耐久性が高い分
生地を触ってみた時に少し固すぎるなと
感じる方もいらっしゃるようで
そういった場合には
なめらかな手触りに加工されている
「ソフトキャビアスキン」という生地も
あるようです。
「キャビアスキン」独特の高級感と手触りの滑らかさの
二つの良さを両立しているので、お客様のお好みや
アイテムとの相性によって選択肢が広がりますね。
こちらのキャビアスキンのアイテムを
染め直し等のお直しご希望の場合、
お色味を重ねてしまうとどうしても
キャビアスキン独特の粒粒感が
損なわれてしまう場合がございます。
早い段階でのお手入れや部分的補修であれば
独特の風合いとのバランスもとりつつ
お直しができる可能性も広がります。
お直しにもメリット、デメリットがそれぞれございます。
ご依頼のご相談やお持ち込みは随時無料で
行っておりますし、お客様のご希望に添えない場合には
無理に修理をお勧めすることもございません。
お客様のお好みや使用状況に合わせて
いちばんよい形のご提案ができるよう
心がけていきたいと思っております。
CHANEL-シャネル-代表的生地の
二つ目は
ラムスキン
画像をごらんになっていただくと
一つ目の「キャビアスキン」と
見た目だけでも違いがありますね。
こちらの「ラムスキン」どんな生地かというと、
生後1年以内の羊の革を使った生地だそうです。
牛革と比べて柔らかく、きめが細かな仕様となっています。
つるっとした柔らかく肌に吸いつくような触り心地でありながら
見た目にはマットさもあり、牛革とはまた違った表情を
見せてくれる素材ですね。
軽く、保温性もあるのでコートなどの
アイテムに使用しているブランドもあるようです。
ただ、キャビアスキンとくらべると
ラムスキンは非常にデリケートな素材です。
柔らかいので傷が付きやすく
衝撃や摩擦にも弱い側面があります。
水分にも弱いので、雨に濡れると
変色してしまうこともしばしば。
こちらのラムスキンの生地をお好みの場合は
日常使いのためのアイテムよりも
特別な日を彩るアイテムを選んでいただくと
良いかもしれませんね。
独特の高級感もあるのでおともに最適でしょう。
繊細なので、管理やお手入れも慎重に行ってあげて下さい。
こちらの生地のアイテムの場合、購入後すぐに
撥水コーティングをご依頼されるお客様もいらっしゃいます。
最初に行っておけば、雨や汚れから守ってくれるので
予防としてとてもおすすめです。
お客様ご自身でも行っていただけますが、
コーテイングの時点でシミができてしまったり
普段から扱っていないと心配事も増えるというお声も。
数多く施工しているので、安心してご依頼してみてくださいね。
今回【before・after】をご紹介しているマトラッセも
こちらのラムスキンを使用した商品だと思われます。
この生地の染め直しがどんな仕上がりになるのか
じっくりご覧になってみてください。
【before】
【after】
そして最後
三つ目の生地は
カーフスキン
ラムスキンとは、ぱっと見すこし近いですが、
また質感が違うのがわかりますでしょうか?
光沢がありつつも、ラムスキンと比べると
マットで落ち着いた印象を受けますね。
こちらのカーフスキンは
生後6か月以内の仔牛の革を使った素材だそうです。
カーフスキンは牛革の中でもとれる量も少なく
高級で希少な素材とされています。
質感はきめが細やかで柔らかなさわり心地です。
薄手で繊細な他にない質感となっています。
より特別感のあるアイテムをご希望の場合は
カーフスキンのアイテムを選んでみるのも良いかもしれません。
より繊細な生地であるぶん
傷もつきやすく、型崩れもしやすいです。
水分にも弱いのでシミもできやすく
逆に乾燥でもひび割れができてしまいます。
より丁寧な扱いやお手入れが必要になってきます。
こまめにお手入れをすることでより愛着もわいてくることでしょう。
特に扱いが難しい生地ではあるので、
お困りごとがあればお気軽にご相談ください。
今回は
CHANEL-シャネル-
MATELASSE-マトラッセ-
の特徴と共に施工事例をご紹介させていただきました。
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